研修医日記

研修医日記vol7 ヘパリンで血栓症…?

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キタドクです。

 

一つ一つの記事を短くすれば毎日更新できるかも。そしてこのタスクをこなすスキルはきっと研修医生活にも役立つはず。

短い時間で一仕事を終える力、鍛えていきます。

実際、今の時代はタイピングが苦手だとなかなか大変な電カル時代です。

医学生のみなさん、苦手な人は今から練習しておいてもいいかもしれません。

さてさて。

今日のテーマは血をサラサラにするお薬の話です。

とはいっても、この薬がああで、この薬はこう。といった様な細かい話ではありません。

血をサラサラにするお薬は抗凝固薬と抗血小板薬の二種類に大きく分かれますね。

細かい話は映像授業にお任せします。

そのなかでも、今日はヘパリンについての話です。

ヘパリンは静脈内投与や皮下注射、筋肉注射で投与することとなります。注意すべき副作用は、出血もさることながらヘパリン起因性血小板減少症ですね。

もちろん話しか聞いたことがありませんが、始めてこの疾患について読んだときに面白いなと思いました。実は、添付文書にもしっかり載っているのです。

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このヘパリン起因性血小板減少症という病気は、簡単に言うとヘパリンを投与することでとある免疫学的機序により血小板が減少します。

ヘパリンを投与して血小板が減少したらどうなるでしょうか。もちろん出血しやすく……なりそうなのですが、実は順序が違うようです。

免疫学的機序により、血小板が活性化してしまうようで。トロンビンの過剰産生がおこり、出血よりもむしろ血栓が多発します。よって、ヘパリンを投与しているのにも関わらず血栓症、そして血小板減少が起こるということなのです。

しかもこの病態は、難病情報センターによると、適切な治療を行わなければ発症後30日以内に約50%の患者が血栓塞栓症を合併し、約5%の患者が死に至るとされています。
(参考 http://www.nanbyou.or.jp/entry/2241)

直ちに全てのヘパリン投与を中止するのですが、それだけでは約50%の患者が血栓塞栓症を合併し、最大20%の患者が死亡にいたるとの報告があるそうです。これも難病情報センターの記載ですので、本家の報告は興味があったら調べてみてください。

治療としては追加で、抗トロンビン薬もしくはXa阻害薬による抗凝固療法が必要となります。

この疾患が話題になったのは今から約10年前のようですね。国試に出てもおかしくないかも……?

出ないか。笑

多分一回見たら忘れないので、ちらっと検索してみてくださいね。

もしヘパリンを投与する機会がありましたらしっかり血小板をチェックしていきたいと思います。

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