国試対策

次の受験生へ。大木を目印に森を歩こう

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キタドクです。

二回にわたり模試について書きました。それぞれの記事はこちら(①、②)

今回は、まだ国家試験の勉強を始めていない皆さんに今後の勉強の方針の一つを紹介します。

まずは今年の国試問題から。

112C12

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何度も何度も出題されている形式です。しかし何度やっても間違えかねない問題ですね。

講師速報さんの統計では、正答率44%となっています。

こういう疾患名が五個並んでいるタイプの問題はすべての疾患を覚えていなければ解けません。さらに、それぞれの疾患の血糖と血圧の二つについてしっかり理解していなければいけません。

では過去問も見てみましょう

107B36(正答率75%)
低ナトリウム血症がみられるのはどれか.2つ選べ.
a 肝硬変
b Addison病
c 中枢性尿崩症
d Cushing症候群
e 原発性アルドステロン症

共通して現れている疾患がCushing病と肝硬変ですね。

そして先端巨大症や尿崩症、レニン・アルドステロン系に関係する疾患のどれかが選択肢に入って来ています。

それぞれの疾患を超々簡単に表すならば。

肝硬変は肝臓の不調。

Cushing病はコルチゾールの過剰な分泌。

RAA系の疾患は血圧関連(上昇、もしくは不変)

先端巨大症は成長ホルモンの過剰な分泌。

ですが、その中でもなぜ肝硬変とCushing病がこんなに出題されるかを受験的に分析してみましょう。やはり疾患の症状の多彩さにあります。肝臓やコルチゾールというのはそれだけ全身に働いているということですね。

大学生のみなさん、お酒の飲みすぎには注意しましょうね。

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さて、ここで今年の問題に戻ってみましょう。

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こういう疾患名が五個並んでいるタイプの問題はすべての疾患を覚えていなければ解けませんと言いました。

本当にそうでしょうか?

僕はそうは思いません。この問題の選択肢には国家試験の常連疾患が3つもあります。

肝硬変が血圧上昇しない。というのは国家試験や模試でも何度も問われていますね。血圧維持に重要なアルブミンが作れず、血管の外(腹水など)に水が出てしまうため、血圧は下がります。血圧維持のためにNaが必要だ!ということで再吸収を増やし、捨てる分を減らします。そのため、低血圧になる可能性はあっても高血圧になる機序は肝硬変自体にはありません。

先端巨大症、Cushing病についても個別の記事をつくらなければいけないくらい多彩な全身症状をきたします。成長ホルモンは文字通り成長に関するホルモンです。コルチゾールは、人間の生命維持に重要なホルモンです。

このイメージから、血圧、血糖について考えてみましょう。どちらのホルモンも、血圧、血糖ともに上昇に働きそうですね?

このメジャー疾患3つについて正しく理解するだけで、aは間違いでb、cが正解だと判断できます。

五者択三だと思っていた問題が、二択問題にまで減りました。適当に選んでも50%であたります。

残りの二つはどっちも偽性とついていますね。

疾患名に偽性とついたときは、まずは偽性とかいてある後ろを見てみましょう。

偽性Bartter症候群

偽性アルドステロン症

基本的には、この偽性の後ろについている疾患名と同じ症状が起こります。

つまりバーター症候群とアルドステロン症ですね。アルドステロン症はばっちりですね?

Naが上昇し、Kが下がる。それにより血圧を上昇させるのがアルドステロンの働きです。

低カリウム…?まさか…?血糖とカリウムの関係性、勉強しているみなさんならわかりますね。

インスリンは糖の血中濃度を下げるホルモンですがどのように下げているか知っていますか?簡単に言うと、GLUT-4を通じてカリウムと糖をセットで細胞内に取り込むのです。

低カリウムでは材料が不足しているため糖を取り込むことができません。つまり、糖があまってしまう糖代謝異常です。

よって、答えはbceです。偽性batterについては一文字も解説していません、すみません。

僕が解答につかったのは、受験生ならだれでも知っているはずのメジャー疾患、メジャー原則の一つです。

大木を目印に森を歩くという今回のタイトルは、これから受験をする医学生や看護学生にまずはよく出る順に完璧にしてほしいという意味です。

国家試験という森を歩くときに細い木を見ながらだと迷ってしまいます。

大木を見ながら歩いてください。国家試験的メジャー疾患についてしっかり勉強するだけで取れる問題はいくらでもあります。

国試的メジャー疾患ってどれなんだ………みなさん思うことでしょう。

次回はそれについて書いていきたいと思います。

今日のまとめ

  • 国試的メジャー疾患を覚えていれば解ける問題は多い
  • メジャー疾患ってなんだろう……は次回に続く

 

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